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Utane Uta (Defoko) (唄音ウタ / デフォ子)

Compositor: Subete Anato no Sei Desu

穴の空いた両の手で
喉の渇きは潤せず
甘いはずの水は
すくってもこぼれてゆく
穴の空いた両の手で
目を遮ることはできず
柔らかな熱言が
死神形を焼き切りました
腕のない30の振り子が描き出す背骨を
単量なカラスが
ついばむのでした
深いな音を鳴らして
内爪を立てる
契外貸した心地よさには
直行性の毒があるのです
見たいものだけを見て
信じたいものを信じ
目が覚めた時はすでにおそし
死に至るでしょう
すべてあなたのせいです

穴の空いた両の目で
逃げ水を追いかけてゆく
気がつけば遠くまで
歩いてしまいました
穴の空いた両の目で
ガラスの向こうをそっと見る
意味のない言葉は
この世に存在しないのです
影になり日向になり
貧宿の密売商人が
怒速で踏み込んで
来るのでした

ただゆるやかに黄昏てゆく
誰も止め方がわからずに
心臓の一を裂けようにと
横から杭が打ち込まれました
深いな音を鳴らして
内爪を立てる
契外貸した心地よさには
直行性の毒があるのです
見たいものだけを見て
信じたいものを信じ
たくさんの足の音が
近づいていたのか

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