Compositor: Xack
暗く眠るこの街は
浅く錆びれた夢を見る
虚構を咲いた摩天楼
上天が軋む
道の真ん中
月白に光るクリオネがいる
行く宛てもなく
街を漂う
知らんだ空
夢見る天使が淡く囁く
意味などないのならば
全てを忘れて
赤く灯る信号機
眠らず叫ぶ除夜の鐘
霧に飲まれた摩天楼
崩れゆく世界
モノクロな海
ただ漂う雨誘惑歌声
天使はやがて
空に溶けゆく
夜半に上へ落ちていく
弦月照らす舶船
消えゆく定めならば
残す石を
ただひとつ斬っていた
街を作り逃げた君を
昨日から変わらぬ潮風が
今日も吹く
ただひとつ願っていた
あなたの声消えぬように
結露の先に見える君の夢
遥か彼方
さよなら告げたその日から
夜明けは未だ梢
壊れたオルゴールが鳴り止まない
知らんだ空
夢見た天使が淡く囁く
意味などないのならば全てを忘れて